和漢診療ケーススタディ 主訴からのアプローチ・9
歩行時の下肢のしびれ
安藤 親男
1
,
土佐 寛順
2
,
田中 伸明
2
,
川俣 博嗣
2
,
後藤 敏
3
,
寺澤 捷年
4
1リバーサイドホスピタル内科
2諏訪中央病院東洋医学センター
3諏訪中央病院整形外科
4富山医科大学和漢診療学
pp.259-262
発行日 1995年3月15日
Published Date 1995/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901460
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和漢診療の基本的な考え方
■間欠性肢行の患者さんに遭遇したら
安藤 一般に間欠性肢行の患者さんに遭遇した場合は,私たちは,血管性のものなのか脊柱管狭窄症なのかということを考えます.あとは既往歴,家族歴,年齢などから血管性の異常が考えられなければ,脊柱管狭窄症なのかなということで整形外科に相談します.今月の症例のような患者さんの場合は既往に頸椎損傷があったりしますので,その点で,やや病態が複雑だと思います.また,高齢者の場合は血管性のものと馬尾神経性のものと合併していてもいいので,そういうことも一応考えなければいけないと思います.
寺澤 後藤先生にその辺についてお願いします.
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