ミニテクニック
トランシーバーを患者サービスに活用する
向田 隆通
1
1むかいだ小児科
pp.1136
発行日 1993年12月15日
Published Date 1993/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901050
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待ち時間が少なくて済む,言い換えれば待ち時間が苦にならないというのは,患者が病院を選ぶ際の1つの要素となるであろう.
開業の小児科診療所では,患者以外に親,兄弟,祖父母と1人の患者に何人もついて来ることも多く,待合室は混雑することが多い.また麻疹や水痘などの感染症の問題や,感染症だけでなく,高熱でぐったりしているなど,車で待つことを希望される方も多い.最初は車のナンバーを聞いておいてスタッフが呼びに行っていたが,雨の日などは大変であった.そこでトランシーバーを使うことを思いついた(図1).小さいほうを患者に持たせ車で待たせる.右側のトランシーバーは診療室に置いておき,順番が来れば呼ぶ.これであれば診療所から駐車場程度の距離なら問題なく使え,3台で4万円程度と値段も安く,非常に重宝している.また,休日には友人とのキャンプなどアウトドアでも活用しており,一挙両得である.
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