Japanese
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特集 臨床医のコモンセンス・2―内科医に必要な他科知識
精神科
うつ状態とうつ病
Depressive State and Depression
佐々木 康雄
1
Yasuo Sasaki
1
1市立大曲病院精神科
pp.966-967
発行日 1992年11月15日
Published Date 1992/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900631
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- Abstract 文献概要
・うつ状態とは,意欲の低下や悲哀感を伴う憂うつな気分の状態をいい,うつ病とは,うつ状態からなる感情障害をいうが,しばしば身体症状を呈する.
・内科を受診する患者が抑うつ気分を自覚していることは少なく,愁訴は全身倦怠感など不定・多訴傾向が強い.
・うつ状態にあると疑われたら身体疾患の有無にかかわらず,薬剤の使用目的や副作用について十分な説明を行って,抗うつ剤,抗不安剤の投与,カウンセリングを試みる.
・強い不安焦燥感などの精神症状が顕在化したり,自殺念慮が出現してきたらすぐ精神科へコンサルトする.
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