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特集 作業関連疾患への対応
症状への対応
うつ状態
Depressive State
武田 修
1
1北海道勤医協札幌丘珠病院精神科
pp.518-519
発行日 1993年6月15日
Published Date 1993/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900864
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- Abstract 文献概要
■うつ状態では,ほとんどのケースで身体症状を訴える(仮面うつ病,J1).その結果,最初に精神科以外の科を受診することが多い.
■したがって,うつ状態が疑われたとしても,まず身体の精査から治療の導入を図ることが大切である.
■治療の基本は,まず仕事を休んで休養することであるが,実際には仕事のことが頭から離れず,なかなか休めない人が多い.
■うつ状態では無意識の過程として,何かしらの喪失体験(対象喪失,J2)を伴っている.
■うつ病を疑ったりあるいはうつ病と診断し,しかも治療に困難を感じた場合には,自分で抱え込まず,精神科医に治療を依頼するほうが望ましい.
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