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特集 臨床医のコモンセンス・2―内科医に必要な他科知識
精神科
悪性症候群
Neuroleptic Malignant Syndrome
内田 晃雄
1
Teruo Uchida
1
1桜町病院精神神経科
pp.968-969
発行日 1992年11月15日
Published Date 1992/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900632
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- Abstract 文献概要
・向精神薬(抗精神病薬,抗うつ薬)を使用中,または抗パーキンソン薬(以下,抗パ薬)やベンゾジアゼピン系抗不安薬の中断の時に発生するまれ(1%前後の発生率)ではあるが,最も重篤かつ致命的な副作用である.
・上記薬物使用に関連して,発熱,筋強剛を中心とする錐体外路症状,頻脈や発汗などの自律神経症状,意識障害が出現したら,この病態を考える.
・この症候群を疑えば原因薬を中断(抗パ薬は中断しない)する.全身を冷やし,十分な補液,合併症(腎不全や肺感染症)の予防,薬物療法を行う.
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