こどものsocial medicine 病気とともに積極的に生きる
腎臓病―2.腎不全の治療のポイント
吉田 滋彦
1
1聖路加国際病院小児科
pp.422-424
発行日 1992年5月15日
Published Date 1992/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900437
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治療の甲斐なく,腎機能障害が固定化した場合は,透析を決断する.最近の腎不全治療は,器材の目覚ましい発展と相まって小児故の特殊性はなくなった.体重が10kg以下の場合や血管確保が難しい場合は,CAPDの導入により,理論上未熟児透析も可能となった.
小児の腎不全ではBUN,クレアチニン値は必ずしも透析導入指標にはならず,総合的に判断しなければならない.
乳幼児期は合併症が誘発されやすいため,後手に回らないよう透析導入時期の即断と,また突然の腎不全発症に対して,日頃よりの準備と技術習練が大切である.
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