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特集 腹痛を見直す
腹痛患者をどう診るか 病歴と腹部所見―誤診への落し穴を避けるには?
How to manage patients with abdominal pain:History taking and physical findings ; How to avoid pitfalls in diagnosis
小泉 俊三
1
Shunzo Koizumi
1
1天理よろづ相談所病院腹部一般外科
pp.454-457
発行日 1991年8月15日
Published Date 1991/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900138
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ポイント
・問診では,患者の生活環境をふくめ,腹痛が起こったときの状況が生き生きと眼に浮かんでくるまで把握しないと「痛い」という患者の訴えを適切に評価できない.
・腹部の触診は,解剖・病態生理を念頭に置いて行う.Rebound tendernessは赤信号!
・鑑別診断では,「決め打ち」的発想が落とし穴となる.一つのネガティブ・データ(特に補助診断法の)だけで,ありそうな疾患を完全に除外してしまうと痛い目に会う.
・相反する不確実な情報のもとで決断(行動)を迫られることが多い.判断が裏目に出た場合も想定して対処する.
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