Japanese
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特集 腹痛を見直す
腹痛の検査
Evaluation of abdominal pain
広岡 大司
1
Takashi Hirooka
1
1岸和田徳洲会病院内科
pp.458-460
発行日 1991年8月15日
Published Date 1991/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900139
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ポイント
・腹部救急の検査は検尿,末梢血液検査,生化学検査などの検体検査と腹部単純X線(以下腹単),腹部超音波診断(以下US),CTなどの画像診断の組み合わせで行う.
・主訴が腹痛であっても心筋梗塞・狭心症のような心疾患や胸膜炎など腹部臓器以外の疾患もあるので,まず最初に必要に応じ胸部X線,ECG,生化学検査などを行う.
・腹部疾患の診断にとつて最も重要なことは決め付けないで経過観察することである.
・USの必要性がますます高まり,臨床医を志す第一線の医師にとつて欠かせない存在になつている.
・画像診断もそれぞれの長所・欠点をよく知り総合的な判断が必要である.
本稿では腹部救急の初期検査を中心に述べ,血管造影などは省く.各検査法の意義と検査法の組み合わせ方について述べる.
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