Japanese
English
特集 ‘息苦しさ’への対応
不安神経症
Anxiety neurosis
守屋 直樹
1
Naoki Moriya
1
1社会保険埼玉中央病院神経科
pp.43-44
発行日 1991年4月15日
Published Date 1991/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900015
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ポイント
不安神経症は,恐慌発作(パニック発作,不安発作)を伴う恐慌性障害panic disorderと,慢性の不安,自律神経症状を中心とする全般性不安障害に分けられ,前者は,息苦しさを主訴とする発作のため救急外来を受診することが多い.恐慌発作は,
●息苦しさ,めまい,動悸,しびれ,胸痛,死の恐怖などを主訴とする発作があり,こうした症状の原因となる身体疾患,他の精神疾患が除外できれば恐慌発作と診断できる.
●発作自体は,放置しても20~30分程度でおさまることが多い.
●重大なからだの病気ではないことを説明し,安心させることがまず必要である.
●発作がおさまらないときは,紙バッグによる呼吸,Diazepam 5~10mg筋注を行う.
●発作を繰り返しているのであれば,精神神経科の受診をすすめる.
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