特集 思春期を診る!
Ⅱ章 小児科医が行う思春期診療─どう診るか?どこまで診るか?
7 不安症/不安障害
渡部 京太
1
K. Watanabe
1
1広島市こども療育センター児童精神科
キーワード:
不安症
,
受動攻撃的反抗
,
発達障害
,
認知行動療法
,
薬物療法
Keyword:
不安症
,
受動攻撃的反抗
,
発達障害
,
認知行動療法
,
薬物療法
pp.517-523
発行日 2018年4月30日
Published Date 2018/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000429
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小学校高学年から中学生年代を含んだ「前期思春期」は,不登校やいじめの問題が増え始め,発達障害の『二次障害』が増え始める時期である.わが国では不安症を発症した子どもや家族が認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy:CBT)といった標準的な治療にまだまだアクセスが得られにくい状況があるため,薬物療法の位置づけは高くなる.思春期心性の展開に伴って不適応状態に陥った子どもをただ仲間集団へ戻そうとしていないかどうかについては常に検討する必要があることは強調しておきたい.
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