Japanese
English
特集 一般外来で精神症状を診る
精神症状とパーソナリティの病理―「おかしな患者」,「いやな患者」と感じたとき
Psychiatric Symptoms and Disorder of Personality; When a Physician Feels "Queer" or "Disagreeable" to the Patient
守屋 直樹
1
Naoki Moriya
1
1社会保険埼玉中央病院神経科
pp.793-795
発行日 1992年9月15日
Published Date 1992/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900572
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
・一般臨床医が「おかしな患者」と感じる場合,精神分裂病,うつ病,老年痴呆,せん妄などの精神疾患による人格変化のことが多い.
・治療方針に従わない,執拗に質問を繰り返す,検査を要求する,など医師.患者関係に問題の生じる,いわゆる「いやな患者」では,パーソナリティ(人格)の病理によるものもある.
・いずれも,患者と対面したときに自分の中にわき起こってくる気持ちを受信し,それを手がかりにすることが役立つ.
・患者をおかしいと決めつける前に,まず受診動機や,問診の仕方など医療スタッフ側の応対を検討する必要がある.そのうえで,患者の要求するもの(リクエスト)と医療の提供できるものとのズレを探ることが,冷静に診療をすすめる手がかりとなる.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.