オフィス ギネコロジー 女性のプライマリ・ケア
VII 更年期・老年期
全身性疾患
うつ,不安神経症
小川 真里子
1
,
髙松 潔
1
1東京歯科大学市川総合病院産婦人科
pp.267-271
発行日 2012年4月20日
Published Date 2012/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102986
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◆うつ,不安障害ともに女性に多くみられる疾患であり,また更年期障害の症状と類似するため更年期女性の診察の場合には常に念頭に置く必要がある.
◆うつや不安障害の診療に役立つ簡便な心理テストが数種類あり,有用であるが,偽陰性や偽陽性の存在には注意を要する.
◆うつ病および不安障害の治療の第一選択はともにSSRI/SNRIであり,原則は単剤投与である.
◆不安障害の治療におけるベンゾジアゼピン系抗不安薬は原則として高力価のものを用い,抗うつ薬の効果がみられたら漸減する.
◆うつ病の重症化や自殺の可能性,双極性障害の可能性などを認めた場合は専門医へ紹介する.
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