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特集 漢方医学入門—耳鼻咽喉科で漢方薬を使いこなす
《私の推奨—代表的な漢方薬の使い方》
抑肝散と加味帰脾湯を不安神経症(不安障害)に用いる
The efficiency of Yokukansan and Kamikihito in treating patients with anxiety neurosis(anxiety disorders)
清水 謙祐
1,2
Kensuke Kiyomizu
1,2
1吉田病院耳鼻咽喉科・精神科
2宮崎大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科学教室
キーワード:
抑肝散
,
加味帰脾湯
,
不安神経症
,
めまい
Keyword:
抑肝散
,
加味帰脾湯
,
不安神経症
,
めまい
pp.1014-1018
発行日 2020年11月20日
Published Date 2020/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202550
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Point
●抑肝散は,体力中等度,易怒性,不安のある患者に用いると効果がみられる。
●加味帰脾湯は,体質虚弱,貧血気味,更年期障害,不安のある患者に用いるとよい。
●不安神経症は従来診断であり,現在の診断基準では,不安障害の大部分,および身体表現性障害とうつ病の一部を含む疾患群である。
●抑肝散を使用した症例(78歳,男性。不安神経症+軽度認知障害+アルコール依存症+両側性感音難聴+耳性めまい)と,加味帰脾湯を使用した症例(35歳,女性。不安神経症+片頭痛関連めまい)の呈示を行った。
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