特集 総合診療医のための結核診療Update
【結核診療のピットフォール】
潜在性結核感染症対策
加藤 誠也
1
1公益財団法人結核予防会結核研究所
キーワード:
LTBI
,
IGRA
,
生物学的製剤
Keyword:
LTBI
,
IGRA
,
生物学的製剤
pp.1118-1120
発行日 2014年12月15日
Published Date 2014/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414200109
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
潜在性結核感染症(latent tuberculosis infection:LTBI)は,明らかな臨床的な所見はないが,結核に感染していること自体が潜在性の疾患という概念である.日本では2007(平成19)年6月から結核の届出基準に取り入れられ,感染者で発病を防ぐための治療を必要とする者は,免疫抑制状態や生物学的製剤などの免疫抑制作用をもつ薬剤を使用するものも含めて,その対象となった.以下,日本結核病学会予防委員会・治療委員会が2013年3月に策定した「潜在性結核感染症治療指針」1)に基づいて解説する.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.