みるトレ
Case 54
佐田 竜一
1
1亀田総合病院腫瘍内科・内科合同プログラム
pp.259-261
発行日 2014年3月15日
Published Date 2014/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414103150
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Case 54
症例:80代,男性.主訴:全身の発赤.
既往歴:70歳時に僧帽弁閉鎖不全症に対し弁置換術,心房細動で内服中.24歳時にアスピリンで薬疹.
内服薬:ペルサンチンⓇ,ワーファリンⓇ,ラシックスⓇ.
生活歴:妻と2人暮らし,ADLは元々完全自立,過去に喫煙・飲酒歴あり.
現病歴:入院1週間前から咳,痰が出現.3日前から食事摂取が1割程度になり当日に38℃台の発熱と呼吸苦が出現したため緊急入院した.肺炎の診断にてアンピシリン・スルバクタム(ABPC/SBT)9g/日を使用し,発熱は一旦速やかに軽快した.しかし第5病日から37℃後半の発熱とともに体幹に発赤が出現(図1).第6病日には下肢に広がり(図2,3),全身皮膚の疼痛を伴った.体温は38.9℃に至った.
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