みるトレ
Case 95
佐田 竜一
1
1亀田総合病院 総合内科・内科合同プログラム
pp.1165-1167
発行日 2015年12月15日
Published Date 2015/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200423
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Case 95
患者:65歳,男性.
主訴:発熱,頭痛,難聴.
現病歴:3日前から悪寒戦慄を伴う38.7℃の発熱が出現した.2日前から強い頭痛が出現し軽快しないため,1日前に近医を受診し下記内服薬を処方された.しかし,症状が改善しないばかりか,夜から難聴も出現したため,当院を歩いて受診した.
生活歴:ADL自立.喫煙歴は30本/日×45年,飲酒歴は日本酒3合/日.
既往歴:特記事項なし.
内服歴:1日前からアジスロマイシン,ロキソプロフェン.
身体所見:体温37.2℃,呼吸数24回/分,血圧148/82mmHg,脈拍数92回/分,SpO2 97%.
GCS(Glasgow Coma Scale)=E4 V5 M6=15点.項部硬直,Kernig徴候を認める.胸腹部に明らかな異常なし.耳に明らかな異常なく,Weber試験は右に偏倚,Rinne試験は両側陰性.その他明らかな神経学的異常なし.
検査所見:髄液穿刺を施行したところ,グラム染色で図1のような所見が得られた.
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