みるトレ
Case 18
松村 正巳
1
1金沢大学医学教育研究センターリウマチ・膠原病内科
pp.845-846
発行日 2012年11月15日
Published Date 2012/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102663
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Case 18
患者:53歳,女性.
主訴:腰痛.
病歴:生来健康であったが1年前から腰痛がある.近医から非ステロイド系消炎鎮痛薬が処方されたが,増悪,軽快を繰り返していた.1カ月前からは腰痛が悪化し歩行が困難になってきた.さらに両肘・膝関節,右踵の疼痛が出現した.症状は朝から午前中に強い.朝は腰がこわばり寝返りがうてない.発熱,消化器症状はない.
身体所見:両肘・膝関節炎を認める.腰の前屈制限がある.右の仙腸関節に圧痛,右踵部に圧痛,腫脹を認める.皮疹はない.
検査所見:WBC 10,200/μl,Hb 10.9g/dl,Plt 37.2×104/μl,AST 9IU/l,ALT 21IU/l,LDH 125IU/l,CK 20IU/l,Cr 0.46mg/dl,Na 146mEq/l,K 4.1mEq/l,Cl 105mEq/l,血沈54mm/1時間,リウマトイド因子陰性.
X線所見:腰椎と骨盤のX線写真を示す(図1).
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