特集 「…血が出たんです」―肛門・会陰部出血へのアプローチ―
【各論】
炎症性腸疾患を疑ったら
内山 幹
1
,
小田原 俊一
1
,
大草 敏史
1
,
田尻 久雄
1
1東京慈恵会医科大学附属柏病院消化器・肝臓内科
キーワード:
炎症性腸疾患(IBD)
,
潰瘍性大腸炎(UC)
,
クローン病(CD)
,
薬物療法
,
ステロイド抵抗性
,
サイトメガロウイルス
Keyword:
炎症性腸疾患(IBD)
,
潰瘍性大腸炎(UC)
,
クローン病(CD)
,
薬物療法
,
ステロイド抵抗性
,
サイトメガロウイルス
pp.736-739
発行日 2012年10月15日
Published Date 2012/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102622
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炎症性腸疾患(IBD)はわが国において増加の一途をたどり,その勢いはいまだとどまる気配はない.潰瘍性大腸炎(UC)とクローン病(CD)はいずれも厚生労働省の難病特定疾患の対象であり,2009年現在でUCが113,306人,CDは30,891人に達し,決して珍しい疾患ではなくなってきた.患者の増加に伴いIBDの診療現場は,大学病院などの専門施設から実地診療所にシフトしていくことが予測される.診療所において診断・治療困難な症例を病院で寛解導入し,その後,再び診療所で寛解維持をするという病診連携は,今後ますます重要となる.本稿では,IBDを疑い専門施設に紹介するタイミング,診療所における寛解維持管理について私見を交えて概説したい.
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