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特集 炎症性腸疾患 研究と臨床の最新知見
炎症性腸疾患に対する新規薬剤
-――IL-23p19抗体のメカニズムから臨床成績まで
Novel therapy for inflammatory bowel disease
――From the mechanism to clinical outcomes of IL-23p19 antibodies
田中 美帆
1
,
猿田 雅之
1
Miho TANAKA
1
,
Masayuki SARUTA
1
1東京慈恵会医科大学内科学講座消化器・肝臓内科
キーワード:
IL-23p19抗体
,
ミリキズマブ
,
リサンキズマブ
,
グセルクマブ
,
炎症性腸疾患(IBD)
Keyword:
IL-23p19抗体
,
ミリキズマブ
,
リサンキズマブ
,
グセルクマブ
,
炎症性腸疾患(IBD)
pp.282-286
発行日 2026年1月24日
Published Date 2026/1/24
DOI https://doi.org/10.32118/ayu296040282
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潰瘍性大腸炎(UC),クローン病(CD)に対する新規治療薬として,IL-23p19抗体製剤が登場した.IL-23p19抗体は,IL-23に特異的なp19サブユニットを標的として阻害し,Th17細胞経路を中心とした炎症反応を抑制することで効果を示す.現在,炎症性腸疾患(IBD)に対して使用可能なIL-23p19抗体製剤には,ミリキズマブ,リサンキズマブ,グセルクマブの3種類があり,UCおよびCDにおいて複数の国際共同第Ⅲ相試験が実施され,いずれもプラセボと比較して有意な寛解導入および維持効果が示された.また,安全性についてもプラセボ群と大差はなく,重篤な懸念事項は認められなかった.各薬剤は投与方法や投与スケジュールにそれぞれ特徴があり,患者のライフスタイルも考えて治療の選択を行う.今後,実臨床における症例を集積することで,その治療ポジショニングを明確化して,IBDの治療戦略を最適化することが期待されている.

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