What's your diagnosis?[94]
I was too much.
日和 良介
1
,
佐田 竜一
1
,
次橋 幸男
1
,
東 光久
1
,
石丸 裕康
1
,
八田 和大
1
,
郡 義明
1
1天理よろづ相談所病院 総合内科
pp.724-727
発行日 2010年10月15日
Published Date 2010/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102003
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病歴
患者:42歳,女性.
主訴:摂食異常,るいそう,血液検査異常(肝機能異常,甲状腺機能低下).
現病歴:30歳頃から一級建築士の資格試験を受験していたが,実技試験で毎年不合格となっていた.2001年頃から,特定の食品〔キュウリ(一度に30本),キノコ(一度にバケツ一杯),焼き海苔(一度に10枚),コンニャク,ダイコン〕を摂取すると体調がよいと感じるようになり,それらのみを摂るようになった.2005年(一級建築士に合格)頃から,徐々にやせてきたように両親が感じていた.2009年2月,やせが更にひどくなってきたため,両親に連れられて近医を受診した.甲状腺機能低下症,肝機能障害(AST 378IU/l,ALT 190IU/l),CEA高値を指摘され,2月16日に当院総合内科を紹介受診した.甲状腺機能低下症に対してレボチロキシンナトリウム25μg/日内服が開始された.2月20日頃から「両親に毒薬を入れられて殺される」といった言動がみられるようになり,両親に連れられて精神科を受診した.レボチロキシンナトリウムを中止した後,3月4日に精神科病棟へ任意入院した.入院後は病院食をほぼ全量摂取していた.精神症状は軽快したが,肝機能障害が増悪(AST 1,986IU/l,ALT 997IU/l)したため,精査加療目的に3月23日に総合内科へ転科した.
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