今月の主題 原発性免疫不全症
病因解析
WASP
小田 淳
1
Atsushi ODA
1
1北海道赤十字血液センター,研究部
キーワード:
pleckstrin
,
cytoskeleton
,
Cdc42
Keyword:
pleckstrin
,
cytoskeleton
,
Cdc42
pp.445-449
発行日 1999年4月15日
Published Date 1999/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904050
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Wiskott-Aldrich症候群の原因蛋白であるとされるWASPはその構造から低分子量G蛋白のエフェクターとして細胞骨格改編に作用するものと想定されている.以前,WASPはアクチン重合に関与することが指摘されたが,最近の知見からは,WASPの役割はT細胞抗原刺激の際などに限局しているらしい.このことからも明らかなように,WASPの機能にはまだ不明な点が多い.本稿では,WASPの機能と病態との関連についての最新の知見を紹介したい.
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