Editorial
総合診療医と各科専門医との連携
伴 信太郎
1
1名古屋大学医学部附属病院総合診療科
pp.721
発行日 2010年10月15日
Published Date 2010/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102002
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今月号はリウマチ・膠原病がご専門の山村昌弘先生(愛知医科大学)にゲストエディターとしてご協力いただきました.山村先生には定期的に名大総合診療科で膠原病(類縁)の病態が疑われる患者診療の相談に乗っていただいています.専門医によるアドバイスは大学病院(あるいは専門医が大勢いる大型の総合病院)における総合診療研修の1つの強みで,優れた総合診療医を養成するためにはきわめて有力な研修方略だと思われますので,われわれの「膠原病カンファランス」の実践について紹介するとともに,さまざまな専門科との連携のあり方について考えてみたいと思います.
山村先生にはほぼ毎月1回の頻度で来ていただいています.午後7時から約2時間,1回につき2~5症例を提示してアドバイスを頂戴しています.進め方は,当科の研修医が症例プレゼンテーションを行い,相談したいことを箇条書きにまとめて述べ,それに対して山村先生にご意見をいただき,さらにそのご意見に対してわれわれが種々質問するというやり方です.対象症例は,外来と入院の両方からピックアップされます.われわれのほうでは,最低限UpToDate®などで調べたエビデンスは用意しておきます.薬剤の使い方などは文献的にわかっていても,専門家の,かつ日本人における臨床経験は説得力があります.
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