特集 肩こりを解きほぐす
One more JIM
pp.297
発行日 2009年4月15日
Published Date 2009/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101670
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Q1 頸椎疾患診断の最大のポイントは?
A1 以下を参考にするとよい.
・親指の知覚はC6,中指はC7,小指はC8と一定している(暗記!).
・肘屈曲はC5(5本の指で自分の頰を叩け!),手関節背屈はC6(6の数字は上に伸びている),掌屈はC7(7の数字は下に伸びている),指屈曲はC8(両指を組むと8に見える),指開閉はT1(1ドル札を指間で挟む),肘伸展はC7(シチッと肘を伸ばす).
・神経根症は頸部疼痛が先行してからしびれ.頸部痛なければ神経根症は除外して可!
・脊髄症は頸部痛なし,しびれがある!
・手のしびれのみなら脊髄症か末梢性絞扼神経障害を考え神経根症は除外して可!
・小指のしびれではPancoast腫瘍も考えよ.
・Cervical anginaはC7の前枝によるmyotomal painで大胸筋痛起こす.
・脊髄症診断に手指を閉じた時小指が離れるfinger escape sign有用.
・脊髄症で10秒間手指を開閉で20回以下(10秒テスト:正常25回から30回).
・肩放散痛(とくに右肩)は心筋梗塞も考えよ!
(仲田 和正→p262)
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