What's your diagnosis?[69]
どこから漏れた?
桂 敏明
1
,
小田垣 孝雄
1
,
小山 弘
1
1国立病院機構京都医療センター総合内科
pp.725-727
発行日 2008年9月15日
Published Date 2008/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101498
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病歴
患者:当院腎臓内科に通院中の68歳,男性.
現病歴:生来健康であったが9月中旬より倦怠感を自覚し,近医を受診.貧血,軽度腎機能障害,血尿を指摘された.10月に再受診した際に,初診時2mg/dl程度であったクレアチニンが7mg/dlまで上昇,その後呼吸困難が出現したため当院腎臓内科に紹介入院し,ANCA関連血管炎(P-ANCA 1,060 EU)と診断された.ステロイドパルス+シクロホスファミド,その後プレドニゾロン+ミゾリビンにて加療.この間,肺胞出血による呼吸不全により一時人工呼吸管理を要し,腎不全に対し透析を要したがいずれも離脱し退院,外来通院にて経過観察されていた.入院中にPSAが8ng/ml程度と若干高値であったため,4月に当院泌尿器科にて前立腺生検を施行し,前立腺癌と診断された.Staging目的にて胸部から腹部のCTを施行したところ,異常所見が認められたため当科に紹介された.当科受診時の自覚症状としては軽度腹部膨満感を訴える程度.喫煙,飲酒歴なく,家族歴に特記すべきことなし.
内服薬:塩酸タムスロシン,ST合剤,アルファカルシドール,アトルバスタチン,アムロジピン,アロプリノール,ラベプラゾール,ロサルタンカリウム,ミゾリビン,ミチグリニド,アカルボース,プレドニゾロン.
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