連載 わたしのことをわたしから・1【新連載】
出にくいから漏れる
矢澤 康行
pp.56-57
発行日 2007年1月15日
Published Date 2007/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100377
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壇上でカテーテルをかざしながら,「出にくいから漏れるとわかり,このカテーテルを使っておしっこを出すことになりました」と,K氏が自分の体験を話すのを聞きながら,「もしかしたら,私の解決も同じでは……」と,私は会場の片隅で考えていました。
私は生後1歳半の時に,脊髄硬膜下膿瘍になり手術を受けました。しかしその後遺症として左下半身の麻痺と排尿障害が残りました。現在,排尿障害は清潔間歇自己導尿(カテーテルを使用しての排尿)で対処しています。自己導尿に出会うまでの41年間を思い起こし,書いてみます。
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