特集 急変に備える 予防処置から緊急対応まで
【予防から考える急変対応】
心停止への対策予防―心停止予防を教えるERCのガイドライン2005
金子 隆昭
1
1彦根市立病院脳神経外科
キーワード:
ERC
,
ガイドライン2005
,
心停止の予防
,
クリティカルケア
Keyword:
ERC
,
ガイドライン2005
,
心停止の予防
,
クリティカルケア
pp.374-378
発行日 2008年5月15日
Published Date 2008/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101412
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Case
再出血により心室細動を起こしたくも膜下出血の1例
患者:48歳の女性.
既往歴:高血圧症.
主訴:突然の頭痛.
現病歴:朝,トイレに行った時,突然の激しい頭痛を自覚.嘔吐も伴ったため,救急車で搬送された.来院時には頭痛を訴えていたが,モニター類を装着し始めた頃に突然意識を消失.モニターで確認すると心室細動を起こしており,直ちに360Jで除細動を行った.除細動後2分間の胸骨圧迫を行った後,自己心拍と自発呼吸が回復してきた.その後,血圧も安定してきたためCTを行ったところ,右側頭葉の脳内血腫を伴ったくも膜下出血と診断され,緊急で開頭術による右中大脳動脈瘤のクリッピングと血腫除去を施行した.
術後意識レベルは次第に改善してきたため,リハビリを開始したが,左半身の麻痺が残存した.
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