特集 急変に備える 予防処置から緊急対応まで
One more JIM
pp.414-415
発行日 2008年5月15日
Published Date 2008/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101420
- 有料閲覧
- 文献概要
Q1 アナフィラキシーの原因確定のために負荷試験はすべきですか?
A1 アナフィラキシーショックがある場合,本文で紹介したCaseのように1/10の少量でもショックを起こしうるため,原則負荷試験は禁忌です.ただし,Caseのように汎用される薬剤や疾患について代替のできない薬剤が疑われていてすべてを禁止することのデメリットが大きい場合,食物アレルギーにおける誤食により症状が出ず寛解が期待される場合や原因が絞れず誤食の危険性が高くなる場合などには行うことがあります.ただし,必ず入院下で速やかに対処できる環境で,常用量の1/10以下で行います.また,in vitroの検査としてヒスタミン遊離試験,DLST(薬剤リンパ球刺激試験),IgE RASTが行われますが,偽陽性,偽陰性があるため,一応の目安にしかなりません.(粒来崇博・他→p388)
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.