特集 妊婦が外来に来たら
【あなたの患者が妊娠したら―内科疾患患者の妊娠相談】
膠原病患者の妊娠
髙崎 芳成
1
1順天堂大学膠原病内科
キーワード:
内臓病変
,
ステロイド薬
,
免疫抑制薬
,
寛解
Keyword:
内臓病変
,
ステロイド薬
,
免疫抑制薬
,
寛解
pp.228-230
発行日 2008年3月15日
Published Date 2008/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101371
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Case
少量アスピリンおよび血漿交換療法で分娩した1例
者:28歳,女性.
既往歴:過去3回の自然流産歴.
現病歴:21歳頃関節炎,白血球減少,抗核抗体および抗dsDNA抗体陽性にてSLEと診断され,以後PSL 10mg/日投与され症状は安定.24歳で結婚した.その後3回妊娠したが自然流産し,精査希望で当院を受診した.検査の結果,ループス抗凝固因子陽性および抗β2GP1抗体高値で抗リン脂質抗体症候群(APS)と診断された.妊娠・出産を目指しPSL 20mg/日に増量し,アスピリン100mg/日投与,妊娠後血漿交換療法を週2回実施,無事出産に至った.
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