特別企画 Master's Case File◆心に残った症例
40年来の糖尿病経過中,2度顕性蛋白尿になりつつもその都度寛解している症例
成田 琢磨
1
1秋田大学大学院医学系研究科 内分泌・代謝・老年内科学
キーワード:
糖尿病腎症
,
寛解
Keyword:
糖尿病腎症
,
寛解
pp.424-425
発行日 2013年5月15日
Published Date 2013/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101535
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- 文献概要
現在79歳の男性で,1988年,私が研修医の時に入院患者さんとして受け持ち,その後1996年に再度外来で担当することになり,このときも入院していただいた.2度とも顕性蛋白尿が出ていたが,その都度微量アルブミン尿のレベルに戻り,現在まで何とか透析に入らずにすんでいる方である.今でこそ「糖尿病腎症の寛解」という言葉が当たり前のように使われるが,血糖コントロール,血圧コントロールの重要性が再認識できる症例である.2回の寛解に奇しくも主治医として関わることができ印象深く,ここに紹介する.
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