特集 妊婦が外来に来たら
【症状・疾患への対応】
妊娠糖尿病対策
和栗 雅子
1
1大阪府立母子保健総合医療センター母性内科
キーワード:
肥満
,
糖尿病の妊娠前発見・妊娠前管理
,
妊娠糖尿病の分娩後管理
,
糖尿病素因を疑う徴候
Keyword:
肥満
,
糖尿病の妊娠前発見・妊娠前管理
,
妊娠糖尿病の分娩後管理
,
糖尿病素因を疑う徴候
pp.224-227
発行日 2008年3月15日
Published Date 2008/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101370
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Case
妊娠糖尿病の分娩後管理なく高血糖状態で妊娠し,先天異常児を分娩した1例
患者:27歳,女性.
家族歴:糖尿病;父・母・母方叔父,高血圧;母,脳梗塞;父.
既往歴:第1子妊娠(21歳),第2子妊娠(26歳)中に妊娠糖尿病.
現病歴:27歳時に第3子妊娠,初期は未受診,19週に初めて近医を受診した時,尿糖(+++),随時血糖255mg/dl,HbA1C 10.9%,75gOGTTで糖尿病型を示したため当センターに紹介.初診時,身長158cm,体重74.1kg(非妊時体重67kg).自己血糖測定,食事療法,インスリン療法を導入したところ血糖コントロールは改善したが,33週に妊娠高血圧症候群を認め再入院.38週に帝王切開術にて3,066gの女児を出産した.児はGoldenhar症候群(顔面非対称,右耳介低位・変形,右第1,2肋骨癒合,眼球結膜上類皮腫)と診断され,妊娠初期の不良な血糖コントロール状態との関連が疑われた.
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