特集 妊婦が外来に来たら
【あなたの患者が妊娠したら―内科疾患患者の妊娠相談】
バセドウ病患者の妊娠
赤須 文人
1
1赤須医院
キーワード:
甲状腺機能
,
甲状腺ホルモン
,
抗甲状腺薬
,
流産
,
早産
Keyword:
甲状腺機能
,
甲状腺ホルモン
,
抗甲状腺薬
,
流産
,
早産
pp.231-233
発行日 2008年3月15日
Published Date 2008/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101372
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Case
バセドウ病治療開始後,機能亢進状態にて妊娠した1例
患者:28歳,女性(結婚直後).
家族歴:特記すべきことなし.
現病歴:1カ月ほど前から労作時に動悸と息切れが出現.食欲は亢進しているが体重は変化なし.いつも薄着でいるようになり,満員電車で通勤するのがつらくなった.
身長160cm,体重46kg,体温37.2℃,血圧136/76mmHg,脈拍104/分(整).甲状腺機能;FT48.9ng/dl(0.8~1.9),TSH測定感度以下,TSHレセプター抗体18.4%.一般検査;血色素12.3g/dl,白血球4,840/μl,総コレステロール137mg/dl,AST 52IU/l,ALP 643IU/l,血糖93mg/dl.
以上よりバセドウ病と診断し,MMI(メルカゾール(R))の投与を開始した.
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