特集 子どものミカタ!
One more JIM
pp.782-783
発行日 2007年9月15日
Published Date 2007/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101251
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Q1 予防接種を受けさせたくない保護者にどうアプローチしたらいいでしょうか.
A1 予防接種に対して否定的な考えの保護者を頭ごなしに非難しても,建設的な結果を生まない.こうした保護者は医療や医療者に対する不信感を持っていることが多い.「この医者の言うことには耳を傾けよう」と思ってもらえるような関係を築くことが重要である.
具体的には,なぜ予防接種を受けさせたくないのかよく聞いたうえで,自分の考えを率直に伝える.単純な誤解やなんとなく副作用がこわいといった理由の場合は,1回で合意に至るかもしれない.一致が得られなければ「また相談しましょう」と保留にしておく.
揺るがない信念の持ち主もいるが,子どもの幸せを願わない保護者はいない.あくまでも「この子にとって一番いいあり方」をいっしょに考える姿勢で臨みたい.(和田 浩→p752)
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