特集 在宅医療のスキルアップ
【困らないためのスキルアップ●医療機器編】
尿道カテーテル・経管チューブの取り扱い
鈴木 央
1
1鈴木内科医院
キーワード:
尿道損傷
,
前立腺炎
,
胃瘻瘻孔破損
,
腹膜炎
Keyword:
尿道損傷
,
前立腺炎
,
胃瘻瘻孔破損
,
腹膜炎
pp.858-860
発行日 2007年10月15日
Published Date 2007/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101235
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Case
認知症における尿閉への対応
患者:86歳の男性.
1年前より認知機能の低下が顕著になり,自宅内を歩き回り,暴言を吐くことが目立っていた.トイレで家族が介助し排尿していたが,尿量は少なくなっていた.ある日,尿閉が出現.留置カテーテル挿入したところ引き抜こうとしたため,1日2回,医師と訪問看護師が訪問し間欠的導尿を行った.同時にα遮断薬も投与開始した.導尿を1週間続けたところ,自尿が出現するようになり,導尿を中止することができた.
清潔間欠導尿は,感染や短期合併症の面から尿道カテーテル留置より優れているといわれている.本例では1日2回の導尿であったが,とくに腎不全や尿道損傷を起こすことなく,自尿が出現するようになった.
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