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特集 泌尿器科救急疾患―あなたの対処は間違っていませんか?
尿道外傷,膀胱破裂
Urethral injury and bladder rupture
野村 威雄
1
,
三股 浩光
2
Takeo Nomura
1
,
Hiromitsu Mimata
2
1大分県厚生連鶴見病院腎臓外科・泌尿器科
2大分大学医学部腎泌尿器外科学講座
キーワード:
尿道損傷
,
膀胱損傷
,
外傷
Keyword:
尿道損傷
,
膀胱損傷
,
外傷
pp.785-791
発行日 2013年9月20日
Published Date 2013/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103320
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要旨 事故などによる尿道外傷・膀胱破裂は比較的稀であり,一般泌尿器科医が日常診療で遭遇する機会は少ない。しかし骨盤骨折や腹腔内臓器損傷を伴う症例もあり,意識レベルやバイタルサインの変化に注意を払い,初期診断を誤ると致命的な場合があることを認識する必要がある。受傷早期に尿道・膀胱の損傷部位および損傷の程度を診断し,適切な方法で尿路を確保することが初期対応として泌尿器科専門医には求められる。膀胱破裂は外傷に起因するのみならず,医原性あるいは他の病態に伴う自然破裂なども知られるが,本稿では外傷性尿道損傷・膀胱破裂に焦点を当て,病態,診断,初期対応についてその概略を概説する。また尿道再建法については成書を参照していただきたい。
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