特集 片頭痛だけが頭痛じゃない
One more JIM
pp.509-511
発行日 2007年6月15日
Published Date 2007/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101147
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Q1 頭痛の種類を見分けるにあたって,二次性頭痛を疑うポイントを教えてください.
A1 頭痛診療ガイドラインでは,二次性頭痛を疑うポイントとして,①突然の頭痛,②今まで経験したことがない頭痛,③いつもと様子の異なる頭痛,④頻度と程度が増していく頭痛,⑤50歳以降に初発の頭痛,⑥神経脱落症状を有する頭痛,⑦癌や免疫不全の病態を有する患者の頭痛,⑧精神症状を有する患者の頭痛,⑨発熱・項部硬直・髄膜刺激症状を有する頭痛,をあげている.すなわち,慢性頭痛を有する患者であっても,いつもと違う頭痛であれば,二次性頭痛を疑い,画像検査や腰椎穿刺などの精査を行う必要がある.その他に画像検査を行う例として,積極的かつ適切な治療に反応しない頭痛,画像検査を行わない限り良性の非器質性疾患であることに納得しない頭痛,があげられる.反対に上記を満たさない慢性の頭痛では,画像検査を行う意義はあまりないと考えられる.(山脇健盛→p464)
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