特集 片頭痛だけが頭痛じゃない
【頭痛の部位と性状,随伴症状から考える】
①見逃してはいけない頭痛
大谷 典生
1
1聖路加国際病院救命救急センター
キーワード:
発症様式
,
発熱
,
意識変容
,
Brain CT
,
腰椎穿刺
Keyword:
発症様式
,
発熱
,
意識変容
,
Brain CT
,
腰椎穿刺
pp.472-476
発行日 2007年6月15日
Published Date 2007/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101135
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本稿では,見逃してはいけない頭痛というテーマで述べますが,当然のことながら,重度の症状を呈している患者であれば当初より重症として扱い,検査もCT・血液検査・髄液検査とfull checkを行うことであると思います.しかし,実際に問題となるのは,現在は見た目軽症であるけれども,今後重症化していく疾患をいかに初期の段階で拾い上げるかというところです.
そのためには,診療を行ううえでいくつかのポイントがあります.まず,それらポイントを述べたうえで,各論として,見逃してはならない頭痛のなかでもとくに重要とされる,くも膜下出血(J1)と髄膜炎(J2)について述べます.
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