特集 高齢者のQOLを高める
早期アルツハイマー病への外来診療での取り組み
今川 正樹
1
Masaki Imagawa
1
1今川クリニック
キーワード:
物忘れ外来
,
軽度認知障害
,
早期アルツハイマー病
,
社会的資源
,
ネットワーク
Keyword:
物忘れ外来
,
軽度認知障害
,
早期アルツハイマー病
,
社会的資源
,
ネットワーク
pp.1024-1026
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101078
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
当院では物忘れ外来の取り組みとして,4つの視点からアプローチしている.①診断,②治療,③社会的資源としての老人保健施設などの利用の指導,④共同研究および関連病院との病診連携,である.
診断
アルツハイマー病(Alzheimer disease : AD)の痴呆の診断と治療を外来で始めて18年になるが,ここ数年,家族または本人が,物忘れ(良性健忘)も含めて軽度認知障害(MCI : mild cognitive impairment)の段階で来院することが増加した.また,忘れっぽいと感じている人も,痴呆かどうかを知りたいと自発的に来院することがある.親族に痴呆になった人がおり,それが来院の引き金となっているようだ.以上のように,中等度以上のADの患者の来院は減少傾向にあるが,それだけADに関する知識と関心が急速に高まっていることを示している.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.