特集 在宅における褥瘡ケア
在宅褥瘡ケアの基本と工夫
在宅褥瘡ケア計画のためのアセスメントと立案のポイント
近藤 貴代
1
1JA愛知厚生連知多厚生病院
pp.247-253
発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100060
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在宅でも積極的な取り組みを
病院では診療報酬改定に伴い「褥瘡を予防する」という意識が定着してきましたが,在宅の現状はどうでしょうか。褥瘡外来で関わる在宅患者の多くは,褥瘡ができたことであわててエアマットを導入しているケースがほとんどです。デイサービスなどは積極的に利用されていますが,自宅の環境が整っていないと感じることがあります。
患者にとって在宅で快適な生活ができると同時に,家族の介護負担を少しでも軽減できるように関わるのが医療者の役割です。在宅医療を担う訪問看護師への期待は大きく,これまで以上に専門的知識技術が求められると思います。病院における医療の質の評価指標として褥瘡対策があるように,在宅でも褥瘡予防は重要課題であり,積極的な取り組みが必要です。
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