EBM時代の生薬・方剤の使い方 [第10回・方剤編]
六君子湯
原澤 茂
1
Shigeru Harasawa
1
1埼玉県済生会川口総合病院消化器内科
pp.895-897
発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101047
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医療のさまざまな分野においてエビデンスに基づく治療「EBM(evidence-based medicine)」の概念が浸透し,その潮流は経験主義的根拠に立脚して系統立てられた漢方医学の分野にも派生している.EBMがrandamized controled trial(RCT)のみを指すものではないにもかかわらず,もともと「個の医療」を重視してきた漢方医学でも,RCTによるevidenceの蓄積,ならびにEBMを背景とした客観的治療法の確立が求められている.
本稿では,消化器疾患に汎用される漢方薬「六君子湯」を取り上げ,これまでに得られたevidenceを紹介する.
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