EBM時代の生薬・方剤の使い方 [第1回・生薬編]
黄耆と免疫
丁 宗鐵
1
,
宋 清華
2
1順天堂大学医学部医史学研究室
2東京大学医学部生体防御機能学講座
pp.67-69
発行日 2004年1月1日
Published Date 2004/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100777
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漢方では生薬を「上品」「中品」「下品」の3つのタイプに分類する.「上品」は体質を強化するなどの効果があり,副作用は全くない.毎日摂取することができ,「命を養う」.「中品」は少量か短期間なら毒副作用がなく毎日摂取でき,穏やかな作用で「精を養う」,すなわち新陳代謝を促進する.「下品」は病気治療の作用は強いものの,しばしば副作用を伴う.
漢方における黄耆の評価は,中国で最も古い薬学書,『神農本草経』において「上品」として収載されており,補剤に配合される代表的な生薬である.
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