地域・家庭医療学実践記(第18回/最終回)
こだわっていきたい五つの柱
涌波 満
1
1ファミリークリニックきたなかぐすく
pp.553
発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100643
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この一年半の連載で,模索中ではありますが,家庭医診療のひとつのスタイルをあらゆる分野から,実際のエピソードを交えて紹介してきました.医療保険制度をはじめ,社会的な背景の異なるアメリカで研修した家庭医療が,日本の現行制度のなかでどのくらいうまくいくものなのか,具体的に言えば,大病院志向,専門医志向のなかで,うまく開業していけるのか,正直申しまして,いまだ不安を抱きつつ診療している毎日です.
とは言いましても,地域・家庭医療学の真髄に魅せられた者として,決して後ろを向いているつもりはありません.新規開業し,早3年になりますが,一日平均利用者数,家族ぐるみで利用してくれている方,診療報酬単価など,普通の診療所並になってきており,少しずつですが自信にもつながってきています.
これまでのまとめをかねて,もう一度,私が今後もこだわり続けていきたい診療の五つの柱を記してみます.
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