JIM Report ミシガン州立大学家庭医療学指導医研修プログラムに参加して(6)
卒後研修の評価
江村 正
1
1佐賀医科大学総合診療部
pp.550-552
発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100642
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ミシガン州立大学医学部(MSU)家庭医療学教室(FP)は州内に9つの関連のあるResidency Programをもっている.これらが合同で行っているものの1つに,Annual MSU FP Residency Program Network Retreatというのがある(Retreatとは職場を離れて行う勉強会で,気分転換も兼ねたもの).2002年のテーマはACGME(Accreditation Council for Graduate Medical Education,卒後研修認定委員会)の定めた,Core Competency(芯となる能力,表1)についてであった.Residency Programは,これら6つの能力を研修医に身に付けさせ,評価することが求められている(表2)が,米国でも実施が始まったばかりで,各研修施設が対策に苦心しているところであった.日本では来年より卒後研修が必修化されるが,スタートして次に問題になるのは研修医の到達度の評価である.
今回は,筆者の見学したResidency Programから,Core Competencyの教育や評価方法に関係したものをいくつか紹介する.
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