特集 アレルギーの臨床―第一線での診断と治療
アナフィラキシーの診断と治療
平田 博国
1
,
福田 健
1
1獨協医科大学呼吸器・アレルギー内科
キーワード:
アナフィラキシー
,
IgE抗体
,
スクラッチテスト
,
皮内テスト
,
RAST.
Keyword:
アナフィラキシー
,
IgE抗体
,
スクラッチテスト
,
皮内テスト
,
RAST.
pp.128-131
発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100537
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定 義
1902年,Alfred RichetとPaul Portierによりアナフィラキシー(anaphylaxis)という概念が提唱された.イソギンチャクの触手に含まれる毒素をイヌに注射し,2~3週間後に同じ毒素を再注射すると,動物は,嘔吐,出血性下痢などのショック症状を示し,しばしば死亡した.このような現象は,免疫とは反対の意味をもつ現象と考え,防衛状態(-phylaxis)とは反対(ana-)の状態という意味で,アナフィラキシー(anaphylaxis)と命名した.最も重篤な状態がショックであるので,アナフィラキシーとアナフィラキシーショックは同義語のように使われている.
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