JIM Lecture
最前線から伝えるHIV/AIDSへのアプローチ―プライマリ・ケア医に期待すること
高山 義浩
1
1佐久総合病院総合診療科
pp.998-1003
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100479
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厚生労働省エイズ動向委員会の発表によると,2006年7月2日現在のHIV感染者累積報告数は7,838件,エイズ患者では3,842件であり,合計11,680件であった1).また,同年3月27日~7月2日までの四半期におけるHIV感染者とエイズ患者の新規報告数は合計354件であり,四半期の報告数としては過去最多だったということである.とくに,約3割が診断時にすでにエイズを発症していたことから,多くの感染者が早期発見のための検査機会を逸しているものと考えられている.
わが国ではHIVの広がりに歯止めがかからない状況が継続している.さまざまな啓蒙活動が市民に対して行われているが,さらに効果的な施策を追及してゆく必要がありそうだ.しかし一方で,私たち医療者にも課題は残されている.
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