診断推論研究の最前線[9]
診断推論能力の評価
大西 弘高
1
1東京大学医学教育国際協力研究センター
pp.1024-1028
発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100218
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医学教育においては,医師国家試験に通らなければ医師になれないという明確な関門があり,評価に対しての関心はかなり高い印象があります.また,教育学的視点からは,評価は統計学的に解析し,その良否を議論しやすい特徴を持っています.しかし,日本では評価を評価することについて立ち遅れています.何が良い評価かについては数値的に判断できる面があるものの,そのデータが十分用いられていないからです.
評価の良否を議論するためには,妥当性に関する議論が不可欠です.まずは妥当性に関する一般的内容について述べ,その後個々の評価ツールについて解説していきたいと思います.
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