Japanese
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特集 中枢神経障害のリハビリテーション
トピックス
復職のための能力評価
Assessment of the Stroke Patients for their Reinstatements.
山崎 裕功
1
,
藤田 早苗
1
Hironori Yamazaki
1
,
Sanae Fujita
1
1JR東京総合病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, JR Tokyo General Hospital
キーワード:
脳卒中患者
,
復職
,
能力評価
,
ワークサンプル法
,
マイクロタワー法
Keyword:
脳卒中患者
,
復職
,
能力評価
,
ワークサンプル法
,
マイクロタワー法
pp.1213-1219
発行日 1997年10月10日
Published Date 1997/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108515
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はじめに
脳卒中後遺症としての機能障害と能力低下が患者の復職を困難にしている点は,リハビリテーション関係者の最大の悩みであり,復職を念頭に置いたリハビリテーション訓練の合理化と質的向上は,切実な課題である.
これまでの調査では,稼働年齢層の脳卒中患者の再就労阻害要因と,復職交渉で雇用者側から求められる能力は,表1,表2に示すものであった1).
中枢神経障害者一般の職業リハビリテーションとはやや趣を異にする,中途障害者の復職問題は,患者の置かれた立場(職務,家族扶養など)を考慮するとリハビリテーション医療でも軽視できず,将来,同年層の患者の増加が十分予測されるため,本格的な取り組みが求められている.
この稿では,脳卒中患者の復職を支援する立場から,
1)医療現場で実施できる能力評価法の選択
2)復職に有効な残存能力の提示
を行い,患者の復職の可能性を多角的にチェックする臨床的意義について述べる.
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