病院めぐり
山口県立中央病院泌尿器科
岸 弓景
pp.897
発行日 2000年10月20日
Published Date 2000/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413903087
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山口県防府市は,瀬戸内海の周防灘に面しており,そのほぼ中央を佐波川が流れています。佐波川流域には豊かな平野が広がつており,穏やかな気候にも恵まれて,古くから開けていました。大化の改新後から明治元年までは周防の国府が置かれ,日本最古の天満宮である防府天満宮も創建されています。俳人である種田山頭火の故郷としても知られ,市内の随所に多くの句碑が点在しています。また,防府の南,三田尻を中心とした沿岸一体は塩作りが盛んだった場所で,三大塩田の1つと称された地です。
山口県立中央病院は,昭和24年,防府市に県立防府総合病院の名称で発足し,昭和28年に現在の名称に改称しました。その後,昭和30年に県立防府高等看護学院の併設,昭和42年に救急医療センターの指定,昭和43年に臨床研修病院の指定,昭和47年に都道府県立公立病院の指定,昭和50年に僻地中核病院の指定を受け,昭和58年に現在地へ移転しました。当院はベッド数525床であり,CCU,ICUも設置され,地域診療の拠点としての役割を果たしています。また,医局は17の診療科の医師85名で構成されており,山口大学を中心に長崎大学,鹿児島大学からの出向者で運営されています。
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