病院めぐり
石川県立中央病院泌尿器科
中嶋 孝夫
pp.355
発行日 1996年4月20日
Published Date 1996/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901809
- 有料閲覧
- 文献概要
金沢市は,北に自然豊かな能登半島,東に霊峰白山があり,市内には名勝兼六園を有するなど風光明媚な地で,四季折々の風情をみせてくれます。今年のNHKの大河ドラマ「秀吉」で渡辺徹が扮する前田利家を藩祖とする加賀藩歴代藩主の保護,推奨政策のもと輪島塗,九谷焼き,加賀友禅など数多くの伝統工芸が発達しており,特に金沢箔は全国の98%を生産しております。また,犀川右岸の「犀星のみち」や浅野川周辺の「白鳥路」「鏡花のみち」をゆっくり散歩すると室生犀星,泉鏡花,徳田秋声などの句碑や銅像があり,文化の匂いが漂ってきます。土地柄,新鮮な海産物が豊富で,お寿司や割烹の店が多く,おいしい地酒(菊姫や天狗舞などは有名)で一杯傾けながらの談話はつい時間が経つのを忘れてしまいます。
さて.当病院は昭和23年に旧日本医療団より県へ移管され,石川県中央病院として4診療科,30病床で診療を開始しました。時代の需要に従い,新築移転。増築を行ってきましたが,より近代的に整備された病院となるために,昭和51年に旧市街より現在の金沢駅西地区に再度新築移転し.石川県立中央病院と改称されました。金沢駅西地区は何もない田園地帯でありましたが,北陸自動車道,国道8号線金沢港が近く,能登半島の出入口という交通の要所で,県庁の移転も予定され,発展途上の地です。
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.