増刊号特集 泌尿器科外来診療—私はこうしている
Ⅰ.主訴からみた診断指針
血尿
丸茂 健
1
,
村井 勝
2
Ken Marumo
1
1東京電力病院泌尿器科
2慶應義塾大学医学部泌尿器科
pp.23-27
発行日 2000年3月30日
Published Date 2000/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902883
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1 はじめに
血尿は,尿コップに尿をとり,明らかに血液の混入と判断できる肉眼的血尿と,尿沈渣を検鏡して赤血球の排泄が認められる顕微鏡的血尿に分類される。また,疝痛発作,排尿時痛,発熱,浮腫,高血圧などの随伴症状を伴う症候性血尿と,これらの症状を欠き,血尿のみを認める無症候性血尿に分類される。血尿は尿路疾患の重要な症候の1つであるが,その原因は多岐にわたり,訴え,年齢,性別,既往歴,診察所見をもとに検査を行い,診断を下す必要がある。
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