増刊号特集 泌尿器科外来診療—私はこうしている
Ⅰ.主訴からみた診断指針
排尿障害
西沢 理
1
,
井川 靖彦
1
,
石塚 修
1
,
関 聡
1
,
佐藤 智哉
1
Osamu Nishizawa
1
1信州大学医学部泌尿器科
pp.19-22
発行日 2000年3月30日
Published Date 2000/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902882
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1 はじめに
排尿障害に対する診断は,下部尿路機能を蓄尿時と排出時とに区分して膀胱と尿道の機能を評価することである。具体的には国際尿禁制学会の提案した下部尿路機能分類1)(図1)を利用する。診断を進めるに当たり,患者に対して細かい気配りをしながら,蓄尿障害と排出障害のいずれが主要なのかを明らかにし,さらに,膀胱と尿道のいずれの病変が重要であるのかを決定することが必要となる。
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